1. 婚約指輪の相場とは?
プロポーズといえば指輪
好きな人ができて、その人とずっと一緒にいたいと思ったら、プロポーズですよね。
そしてそんなプロポーズに欠かせないのが、婚約指輪です。
女性に大きな決断を迫るのですから、それ相応の指輪でないといけないと思っている男性が多いと思います。
結局相場ってどれくらいなの?
金額が愛情のすべてとは言いませんが、一生の思い出となる婚約指輪で安っぽさを演出しないためにも、それなりの金額で購入したいですよね。
だからといって、無理をして購入しても、後々の自分や家族を苦しめることになっては本末転倒です。
では、婚約指輪の相場とはいくらぐらいなのでしょうか。
「給料3か月分」と聞いたことがある方もいるかもしれませんが、本当のところはどうなのでしょうか。
今回は結婚指輪の歴史と、相場をご紹介します!
2. 婚約指輪、歴史上はどうだったのか
古代ローマまで遡る
婚約指輪の歴史は遡ること、古代ローマにあります。当時は指輪ではなく鉄製の輪で、鉄は力の象徴でもありました。
つまり花嫁をもらい受ける証として花婿から花嫁(の家族)へ贈ったものがはじまりなのです。
その後、今と同じ指輪としての価値を持つようになったのは紀元前後4世紀始めということですから、婚約指輪の歴史はとても長いことが分かります。
「高価で経済的な犠牲を払う」
西暦860年、婚約指輪の価値について教皇ニコラス1世が決まりを作ったとされています。
その決まりとは「夫となるものは高価で経済的な犠牲を払うような指輪を贈らなければならない」でした。
つまり、多少の無理はしても婚約を申し込むときには高価な指輪を贈ることと定めました。
つまり自分のもとへ嫁いでもらうために、男性は少し無理をしてでも婚約指輪を用意したのです。
3. 婚約指輪の相場は、やはり給料3か月分?
婚約指輪の歴史や由来を知ると、男性が少し頑張って用意するのは昔からの習わしだと分かりました。
ですが、婚約指輪は「給料3か月分」というのはいつからはじまった話なのでしょうか?
実は日本だけ
実は、給料3か月分というのは日本だけです。
1970年代、それまで主流ではなかったダイヤモンドリングが婚約指輪として人気となりました。
当時は固定レート(1ドル300円)だったので、購入には相応の金額が必要でした。
だからこそ「給料3か月分」と銘打ち、大々的に広告したのです。このときのキャッチコピーが今でも残っているからだと考えられています。
昔より断然買いやすい
為替変動になり、1ドル80~100円に推移したことで、固定相場時代のおおよそ1/3で購入できるようになりました。
昔の年収100万の給料3か月分で買える婚約指輪と、現在の年収400万なら給料1か月分の婚約指輪は、実質的には大きな変化はないといえるでしょう。
4. 気になる婚約指輪の相場は?
実はそこまで高くない!
世間ではまことしやかに金や銀、宝石の価格が高騰していると言われています。
そのため、昔と今では婚約指輪の相場も変わってきていると思われています。
しかし、本当にそうなのかというと、答えは「NO」なのです。
なぜなら相場というのは、時代の価格変動に左右されます。
もちろん輸入品なので、為替によっても多少の変動がありますが、日本はアメリカなどの産出国から安定して輸入が可能なため、大きな価格変動はないのです。
年代別に見る婚約指輪の相場とは
結婚雑誌ゼクシィの調べによると、20代では20万円~、30代以上では30万~婚約指輪を選ぶ人が多いようです。
年齢によって収入に差はありますが、日本は年齢が上になると収入面も高くなる傾向にあるので、必然的に婚約指輪の購入額もあがるようです。
最初に述べたように、生涯の約束をするための証である婚約指輪があまりにも安いものでは女性は困ってしまいます。
ここでは、相場前後の金額での購入をオススメします。
5. 最後にワンポイントアドバイス
大事なのはデザイン
女性の中には、婚約指輪と結婚指輪を重ね付けしたい、などデザインにこだわりも持つ人が増えています。
せっかく用意したのだから、いつまでも大切に、そして肌身から離さずに指輪を大切にしてほしいですね。
しかし、どれだけ高い指輪でも、彼女に似合わなければ元も子もありません。
一緒に買いに行くのもアリ
デザイン、質、そして結婚指輪との重ね付けを意識したデザインかどうかなど、多くの女性は婚約指輪に対する明確な欲求を持っているのです。
そのため、プロポーズのときはおもちゃや手作りの指輪を代替えに使用して、プロポーズが成功したあとに一緒に買いに行くカップルも増えているのです。
一緒に行くことで、彼女との時間を大切にできることはとても素晴らしいことです。
そしてお互いの未来を思い浮かべながら、婚約指輪を選ぶのもきっと楽しいでしょう。
彼女がファッションにこだわりがあるのなら、プロポーズを快諾してもらったら宝石店へ。
彼女の好みを熟知し、喜ばせたいのならあらかじめ購入しておくといいですよ。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか。
意外と思っていたほど高くない、という方も多いのではないかと思います。
しかし、古代ローマ時代まで遡る婚約指輪の歴史。2000年の重みを肩に感じながらプロポーズをするのは、決して簡単ではありません。
どんな時に、どんな場所で、どんな想いを伝えるか。
そしてどんな指輪を彼女に贈るか。
給料3か月分である必要はありませんが、彼女を幸せにする覚悟を指輪に託して心を込めて贈ってくださいね。